骨盤がゆるんでいると、赤ちゃんはすんなり出てくるのでは？
いえいえ、実はそう単純ではないのです。
さらに、産後の出血にも影響が・・・
【骨盤のゆるみが原因の難産】
正常な骨盤では、赤ちゃんはアゴを引き、お辞儀をするような形で、頭は楕円形になります。頭が細くなるのです。この姿勢で骨盤の中に入る（このときの赤ちゃんの回転を「第一回旋」と言います）から、そのあとの第二回旋もスムースで、産道の出口をちゃんと通り抜けられます。
しかし、ゆるんだ骨盤では、赤ちゃんはお辞儀をせずに骨盤に入るため、頭が細くなることができず、丸い頭のままなので、産道内での第二回旋もうまくいかず、お産に時間がかかったり、痛い思いをしたり、帝王切開や吸引分娩になることもあります。
詳細は、商品に同梱の「マタニティケア・ハンドブック」
p.26〜27をご覧ください。
【骨盤のゆがみが原因の難産】
赤ちゃんは回転（回旋）しながら生まれてきます。骨盤がゆがんで骨盤の内側に骨のでっぱりができると、赤ちゃんの頭はそれにひっかかって、うまく回れなくなります（専門的には回旋異常と言います）。そして、お産の進行が遅れ、やはり、帝王切開や吸引分娩になることもあります。
詳細は、商品に同梱の「マタニティケア・ハンドブック」
p.26〜27をご覧ください。
【産後の大量出血】
＜出血の原因その１ 裂傷＞
骨盤がゆがむと、仙骨のエッジが骨盤の内側に食い込んでしまいます。子宮の頸管が、この仙骨のエッジと、赤ちゃんの頭の間にはさまれて切れてしまうことがあります。このとき、いっしょに子宮動脈も切れると大出血を起こすことが考えられます。
詳細は、商品に同梱の「マタニティケア・ハンドブック」
p.29をご覧ください。
＜出血の原因その２ 弛緩性出血＞
産後、骨盤がゆるんで広がると、子宮を前後左右から支えている靭帯が引き伸ばされ、子宮は収縮できなくなります。
そこで、お産の最中から体操用ゴムチューブで骨盤を軽く締めたり、産後すぐに直後ケアベルトやさらしで骨盤を固定したりして、出血を予防してください。
骨盤を締めると、靭帯の伸び過ぎが改善され、子宮が収縮できるようになります。
また、産後に骨盤を締めるときは、骨盤高位の姿勢をとることにより、出血はとまります。なぜなら、子宮に血液を運ぶ動脈や静脈は、子宮が下がることによって引っ張られ、内腔がぺったりとつぶれた形になり、静脈血が心臓に戻れず、出血します。
子宮がおへその方に上がると、静脈の内腔が丸くなり、血液は心臓に戻りやすくなり、出血が減少します。
詳細は、商品に同梱の「マタニティケア・ハンドブック」
p.28をご覧ください。
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